きっかけは医療・介護現場でした。

わたしは看護師として働く中で、病気の治療や、生きるために必要な生活上のケアに追われ、心や身体を疲弊させながら医療・介護現場に携わる方々の苦痛を目の当たりにしてきました。

今までの普通の暮らしから一変した環境で生じる、申し訳なさ、ふがいなさ、将来の不安、いらだち、重圧・・・

なにが正解なのか、どこがゴールなのか、なに一つ先が見えない中でとにかく前に進まなければならない。さまざまな辛さを感じることが多いと思います。

しかし、医療・介護現場では必要な治療・ケアが多くて、どうしても「心や身体の癒やし」は後回しにされてしまいがちです。

確かに治療や、生活を支えるケアはとても大切です。それがなければ、そもそも日常生活を過ごすことすらできません。

でもわたしはそれだけでなく、もっと心のおもりを軽くして、笑顔で過ごせる医療・介護現場があってもいいはずだ、と感じています。

また自分自身、ストレスを溜め込みやすく、なんともいえない不調を抱えやすい人間でした。

「おん」という名前には、色々な意味を込めました。
心も身体も「温」かくなれるように。
人と人との「恩」を大切に、感謝を忘れずに過ごせるように。
走り続けてきた身体を一度休ませ、気持ちを新たに再び前を向くスイッチを「ON」にできるように。

少しでも皆様のお力になれるよう、日々努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。